過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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◆EWlGtrnu5g
[saga]
2014/08/18(月) 02:03:15.02 ID:Q+qLIe+SO
「…」
ふと頭を撫でてみる。
やましい気持ちなど一切なかった。
ただ目の前の小さな女の子を見ていると
自然と手が出てしまう、それだけのことだった。
これも戯言だろう。
「…ぅ」
嗚咽が漏れる。
そうだろうね。
辛いかもね。
「僕には何もできないよ」
いいつつ僕は撫でるのをやめない。
泣けばいいさ。
泣いて気が晴れてワルプルギスの夜に善戦できるならいくらでも泣けばいい。
僕だって死にたくないからね。
「…うわぁぁぁああぁあ…!」
声を必死に抑えながらそれでも耐えきれずマミちゃんは泣く。
どうしようもない感情が湧いて来ているんだろう。
静寂。
もうこのあたりには誰もいない。
マミちゃんの声だけが響く。
「…君は強いね」
どう強いのかは言わなかったが愚かなほど強い。
僕に当てつけてんのか?
嘘をつかないことがどれ程勇気がいるんだろう。
考えてしまう。
馬鹿だなぁ。
関わるとこの子もまた危険な目に遭うぞ。
突き放せ。
突き放せ。
突き放せ。
もう一人の僕が声を上げる。
うるせぇな、僕のタイミングでやらせろよ。
「…うわぁぁぁああぁあぁぁぁあ…」
結局その日マミちゃんは一日中泣いていて僕が言い出すタイミングなどなかった。
その日は奇しくもスーパーセルの前日。
ワルプルギスの夜襲来の一日前だった。
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