過去ログ - 白井「わたくしたち、同じ風紀委員の仲間なんですから」
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23: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:25:12.59 ID:BqCXKRBn0
白井の力量を認め、リーダー格の男が仲間を手で制し前に出る。彼は空いた右手を皿を持つように構えると、次の瞬間手のひらに炎を顕現させた。

「発火能力者……ですわね」

男の能力に当たりをつけた白井がつぶやくと、男が笑って肯定する。まるで隠していた切り札を出したような余裕の笑みだった。

「今更後悔しても遅えぞ。俺を本気にさせたんだ、てめぇには消し炭になってもらおうか」

男が言い終えぬうちに、白井は炎の射程圏内から逃れるように駆けていく。

「逃げようったって、そうは―――――っ」

男が背を向けた白井に向けて手のひらを伸ばすと、まるで意思があるかのように炎は白井へ伸びていく。

「誰が――――」

ついに炎が彼女を飲み込もうとした途端、突如彼女の姿は景色に溶け込むように消えてしまう。

「なにっ!?」

そして驚く男を嘲るように、少女の声の続きは、なぜか彼の真上から降ってきた。

「逃げますの?」

男がサッと真上を仰いだ時には、彼女の靴底が彼の顔面に直撃していた。

「ぐああぁっ!」

男は強烈なドロップキックを喰らい、地面を二三度転がった後うつ伏せに倒れこんだ。


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