過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
1- 20
84:名無しNIPPER[saga]
2014/12/21(日) 23:07:56.87 ID:TRTD6Oi40
 そんな雑談にしては少々大掛かりな話も終え、重要なことなのではないかという僅かな疑心を押し殺しつつにこ達はまた倉庫内に散見する様々な物を出しては戻し、出しては投げというループへと戻る。

「ねえ、にこちゃん。これ、何なのかな」

 目的の品が見付からない苛立ちに手元の荒くなるにこに、不意にことりがそんな声をかける。何かあったのかとことりの方へと顔を向ければ、そこには錆の浮いた一輪台車がぽんと鎮座していた。

「何って、台車じゃない。見たこと無いの?」

「うん……どう使うの、これ?」

「物を上に置いて運ぶのよ。持ち上げるには重い、抱えるには大きいときにこれがあると楽なのよね」

「ふうん、ありがとう」

 台車を見たことがない人間がこの世に存在するなど、にこは思ってもみなかった。何せ、学校の倉庫に行けば常備されているものである。知らないならば、それはよほどの世間知らずだ。

 しかし本人が知らないと言うなら仕方がない。知らないことを知らないと言えるのは何より尊いことだ、にこも大して馬鹿にする事もなくことりにその存在と使用法を教えるに止まった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
91Res/75.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice