過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「ぼーなすとらっく!」
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964: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2015/06/21(日) 17:58:04.94 ID:B7oNwt+N0



こちらに気付いたのか、手をブンブンと振って声を上げる一人の女性。


うわぁ……もう少し後になるかと思ったらもう出くわしちまった。自分の運の悪さが嫌になる。つーかなんか酔ってません? もしかしてもう飲んでるのか。

呼びかけられた楓さんは当然向こうへと歩いていき、凛もそれに着いていく。そうなれば、俺だけ無視を決め込むのはさすがに出来ない。……仕方ねぇか。



楓「お疲れさまです。早苗さん」

早苗「お疲れさまっ。それより聞いた? ここお酒飲み放題なんですって! いやー良い所貸し切りにしてくれたわ♪」



完っ全にへべれけであった。いや、今日は撮影無いから別に良いんすけどね。

茶髪のおさげ、童顔で低身長なのにやたら自己主張の強いスタイル、そしてその壊滅的な私服センス(やけにバブリー)。豪快にグラスをあおるその姿は、俺を引かせるのには充分だった。


片桐早苗。


この人こそ、俺が出来れば会いたくなかった御人である。

ちなみに、元婦警。



早苗「後で部屋に持ち込んで、一緒に飲みましょ!」

楓「良いですね。是非ご一緒します」



酔っぱらいに対し、実に大人な対応……ではなく、本当に飲みたいと思ってんだろうな。それぐらいは分かるようになってきました。



楓「それであなたが凛ちゃんね。会うのは初めてだけど、これからよろしく♪」

凛「よ、よろしくお願いします……?」



凛の反応が何となくあやふやだが、たぶん接し方を図りかねてるんだろうな。正直見た目は未成年と言っても違和感が無い。しかし片手にはビールジョッキ。更に楓さんをちゃん付け。そのおかげで結構な年上と判断できる。

そして、彼女の視線は遂に俺へと向けられる。やばい。怖い。





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