過去ログ - 舞田類「like a little girl」
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10: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 01:14:23.84 ID:C2LfeSHG0

デスクワークから離れた彼女はしばしば、俺達を事務所に置き営業に行った。
本当は連れてって行ってもらいたいのだけれど自分の仕事だから、と笑う彼女は頑なだった。
それを無理矢理連れて行ってもらおうなんて言うのもスマートではない。よって俺達はこの歳にもなってお留守番だ。


「…彼女さあ、良いよねぇ」


ビーカーでコーヒーを沸かしながらミスターやましたがぽつり、と呟いた。彼女と言うのはプロデューサーの事だろう。それってまさか―…

「ああ、最初は頼りないと思っていたが、なかなか見所がある。私の目に狂いは無かったようだ」

「…そうだね、昔見てた真面目な女子生徒を思い出しちゃうよねえ」

…なんだ、そう言う事か。俺はほっと胸を撫で下ろす。


(……Why?)

どうして胸を撫で下ろしたりしたんだろう。彼女は良いプロデューサーで、一生懸命で、真面目だ。それが俺達全員に伝わっているなら良い事だろうに。
この前から何かが可笑しい。上手く言葉を紡げない。気の利いた言葉が出て来ない。
教師の時はそれが当たり前に出来ていた気がするのだけれど、少しずつ忘れているんだろうか。




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