過去ログ - 【艦これ】春雨Lv1、出撃します
1- 20
72: ◆Cb7Sdmjf3Wkl[saga]
2014/08/31(日) 21:15:50.62 ID:p/YldECw0
「ただいま戻りましたー……」

「おう」

浴衣姿で旅館の部屋に戻った春雨に提督は短くそれだけ言うと、再び手元の雑誌に視線を落とした。

ふつふつと怒りがこみ上げてくるのを感じる。

「どうして一人で置いて行っちゃうんですかー!」

苦労したのだ。お金は持っていたとはいえ、温泉街なんて初めてだ。好きな温泉に入ればいいと
言われてもどの温泉がいいかの判断材料なんて春雨の中にはないし、おろおろしている時に声を
かけてくれた作務衣のおじさんも大概だ。どこかの旅館の従業員なのだろうが、何が「お嬢ちゃん
どうしたの」だ。そこまで子どもじゃない。

つらつらと文句を並べてみたが、提督はお構いなしといった風だ。

「で、気持ち良かったか?」

「ええ、まあ」

結局春雨が利用したのは、彷徨っている時に見かけた女性客で賑わっている温泉だ。立て札には
やけに長ったらしく難しい表現で、要するに効能・胸が大きくなると書いてあったが、そこに
入ったらなんだか負けな気がして隣の美肌効果と書いてある温泉に浸かったが。

「もう、いいです」

言って春雨は奥の部屋、旅館の人によって布団が二組敷かれてあるその部屋を抜け、さらに奥の
テラスに移動する。すっかり日が落ちて外は暗いが、目が慣れると月や星々の明かりで照らされる
風景が見える。温泉街の通りとは反対側、見渡す限りの山々が広がっている。

ふと横を見ると、お湯の張っていない浴槽が目に入った。部屋付きの風呂だろう、狭いが露天に
なっていて、きっと眺めはいいだろう。

「お風呂、付いてたんですねー」

言った春雨の後ろ、読んでいた雑誌を置き、提督が春雨の背後に立った気配を感じる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
170Res/122.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice