過去ログ - 咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:14:36.34 ID:e+Py3xHv0
綺麗な紅色の瞳から綺麗な涙を流す咲。

今まで人の泣く姿など見ても何も感じなかったのに、咲の泣き顔だけは唯一違った。

ぽっかりと空いた深淵から盛り上がった水球が、
以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:25:30.71 ID:e+Py3xHv0
顔を隠すように俯いた拍子に、咲の栗色の髪が白いうなじへはらりと落ちるのを見て

胸の何処かが甘く疼いたのを思い出す。

咲『…雨が振った時に、あの人と恋に落ちたんです』
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77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:33:50.29 ID:e+Py3xHv0
咲『知ってました?キスの時の爽さんのクセ。……舌をね、噛むんですよ』

爽『…今まで咲としかキスしたことないし、そんなこと知らなかったな』

いつものように軽い調子を装って話す爽に咲はくすくすと笑う。
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:37:48.33 ID:e+Py3xHv0
雨粒がぱたぱたと窓硝子の縁に落ちては流れていく。

はらはらと止め処もなく流れ続ける水滴は咲の涙と何処か似ていた。

雨が降ると彼女はいつだって泣きそうに笑うから。
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79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:42:36.75 ID:e+Py3xHv0
揺杏「爽、迎えにきた。部活行こうぜー」

直ぐ横からかけられた声に、宙に浮遊していた意識を無理やり引き戻されて

爽は緩慢な動作で振り返った。
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:46:40.24 ID:e+Py3xHv0
揺杏「…あんな真剣な爽の顔、初めて見た」

いつのまに外に出ていたのか、見下ろした窓の下では雨に打たれるのも構わず

一心不乱に走り続ける爽の姿があった。
以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 00:54:11.71 ID:e+Py3xHv0
憧「ねえ、咲」

握ったスマホを睨むように見つめていた咲は、後ろから名前を呼ばれてゆっくりと振り向いた。

咲「なに?憧ちゃん」
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 01:04:18.07 ID:e+Py3xHv0
止まない雨音が耳を痛くする。

そんな日は決まって、くしゃっとした顔を見せながら笑う爽の処へ行った。

あの人と顔立ちも背格好も髪の色も口調も、どこも全然似てなんかいないのに。
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83:ミスしちった[saga]
2014/09/06(土) 01:10:13.71 ID:e+Py3xHv0
止まない雨音が耳を痛くする。

そんな日は決まって、くしゃっとした顔を見せながら笑う爽の処へ行った。

あの人と顔立ちも背格好も髪の色も口調も、どこも全然似てなんかいないのに。
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 01:16:02.23 ID:e+Py3xHv0



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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/06(土) 01:29:39.97 ID:e+Py3xHv0
咲から届いたメールに途中で気づいて、

行き違いにならないといいがと心配していた爽はホッとしたように息をはいた。

辺りを見渡し、近くに信号も横断歩道も見当たらないのを確かめると濡れたガードレールに手をかける。
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