過去ログ - 咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」
↓
1-
覧
板
20
82
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
[saga]
2014/09/06(土) 01:04:18.07 ID:e+Py3xHv0
止まない雨音が耳を痛くする。
そんな日は決まって、くしゃっとした顔を見せながら笑う爽の処へ行った。
あの人と顔立ちも背格好も髪の色も口調も、どこも全然似てなんかいないのに。
彼女がふと見せる仕種は、嫌になるくらいあの人に似通ったものだった。
キスのときのクセも、彼女には言ってないけれど耳朶をしきりに触りたがるところも、
抱きしめるときには決まって頬に口づけを落とす仕種も。
何もかも嫌になるくらいあの人と似ていた。
けれど今、舌の根元を甘く噛む綺麗な白い歯も、左耳を触る綺麗なも、
自分の視界を被さるように落ちてくる髪も、その先を辿るように思い浮かぶ姿は爽だった。
同じ仕種、同じクセ。
けれどすぐに脳裏に浮かぶのはあの人ではなく、彼女。
本当はとっくに答えは出てたのに、
心の奥で怖がる自分が居たから口には出せなかった。
だって永遠なんて何処にも無かったから。
変わらないモノなんて、心なんて、何処にも無いんだと。
あの日、あの人が無理やり自分にそう教えてくれたから。
でも本当は、もう一度永遠を信じてみたかった。
そして彼女の側ならそれが叶うかもしれないと思えたから。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
178Res/77.24 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1408463014/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice