過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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197: ◆WHzNz9zb1A[sage]
2015/05/05(火) 02:59:30.77 ID:wKWZysDAO
 風に背を押され、グラハムは立ち上がる。
 その眼は変わらず真っ直ぐで、彼らもまた笑みを止めて彼を迎えた。


グラハム「カツ・コバヤシ中佐」

カツ「! は、はい!」

グラハム「その節は本当に助かった。君の助言が無ければ、叢雲は今此処に無事でいられなかったかも知れない」

グラハム「改めて礼を言わせてほしい。ありがとう」

カツ「……そんな、大半はあなたの力です。自分は何も……」

グラハム「それとスレッガー・ロウ大佐」

スレッガー「おう」

グラハム「窮地の叢雲を救出していただいた御恩、このグラハム・エーカー、決して忘れません」

グラハム「いつか必ず返礼を、出来うるなら戦場でお返しさせて頂きたく」

スレッガー「……そりゃあいい、待ってるよ少佐」

グラハム「ニコル・アマルフィ中佐」

ニコル「っ、はい!」

グラハム「私は君よりも年配者だ、だが提督としては前後不覚の未熟者。気遣い、遠慮、一切無用。至らぬことは容赦なく指摘してほしい」

グラハム「よろしく頼む。共に勝利を」

ニコル「……えぇ、是非ともそうさせていただきます!」


グラハム「既にコバヤシ中佐から気いているかも知れないが、改めて」

グラハム「私は、この世界の人間ではない。時代か、次元か、とにかく異邦の存在だと認識してほしい」

グラハム「だが、提督になったからには、軍人として返り咲いたからには! 市民の安寧と平和の為、全力を尽くすことを改めて先達の諸兄らに誓いたい!」

グラハム「私は未熟だ。無能であり甲斐性も無い。敢えて言うなら足手まとい!」

グラハム「だからこそ、どうかお三方の力を借して頂きたい。これから私が指揮するであろう子等の為、何より私と共に来てくれた彼女の……」

グラハム「……叢雲のために」

叢雲「!」

カツ「っ……!」

スレッガー「へっ……」

ニコル「……」


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