過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part11
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878: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:28:29.39 ID:trCOmHiz0




「―――その乱入者というの、もしかしたら目の前にいるかも知れなくてな?」
以下略



879: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:30:24.00 ID:trCOmHiz0

「全くキミもそそっかしい…ほら、これだろう?」

 真っ直ぐに据えられた指先───否。その後ろに控える、武器よりも武器らしい眼光が無言の重圧を飛鳥に押し付ける。

以下略



880: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:31:40.02 ID:trCOmHiz0


 ───と、その直前、ひとりでに飛鳥の指を転がったカースの核が電撃の軌道を僅かに逸れ、青白い照り返しを受けながら地面に向かって転がり落ちた。

 意表を突かれたように、きょとんとした視線で、真っ逆さまに落下していくそれを、四人は目で追う。
以下略



881: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:33:03.69 ID:trCOmHiz0
宇宙管理局の女が叫び、そのままどこかへと飛び去らんとしたカースの眼前が、突如紅蓮に染まった。

 それが何か、理解するよりも先に、上方に空いた空間を繋ぐ穴から飛んだ熱線が、カースの翼を溶断する。
 揚力の乱れと噴出炎の煽りを受けたカースの肉体が、錐揉み回転しながら墜落を始め──その落下点めがけ甲が強く蹴り出した。

以下略



882: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:33:55.28 ID:trCOmHiz0





以下略



883: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:35:24.32 ID:trCOmHiz0


 それに───。

 慎重な足取りを崩さず、クレーターへ歩み寄ると、そこに飛散する鉄片に注目し、──これは人工物だ、とあたりを付ける。
以下略



884: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:36:13.99 ID:trCOmHiz0




「―――暴食のカースが、咥えたモノを持ち帰る…?」
以下略



885: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:36:54.18 ID:trCOmHiz0

 地上に人を容易に呑み込む程度の影を落としながら飛ぶ真っ黒なそれは、傍目には肥大化した鴉のようにも見えた。

 が、一目見てそれをそれと判断できる人外の動体視力を持つ者や、興味を持って凝視してみる者が居れば、それは引き伸ばしたアメリカンフットボールのような胴体からカイトのように翼を広げた、なかなか奇妙な飛翔体だと解る。

以下略



886: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:39:38.71 ID:trCOmHiz0
 それが、体から途端に伸びた三脚で己を固定すると、「手間をかけさせないで頂戴」と無感情な声がそれを呼び止めた。

 声の主に意識を向ければ、それが屋上の端に立つ女───スーツのシルエットから辛うじてそう判断できる影だと判る。

 無骨なスーツ、無数に巻き付けたガンベルトに固定された物々しい火器の類、果ては頭を覆い隠すフルフェイスの耐弾ヘルメットで人間的な印象を塗り潰した女は、そのまま飛翔体に冷たい視線を投げると同時、黒塊の内から「手間というのはあの乱暴のことかい?」との声を聞いた。
以下略



887: ◆R/5y8AboOk[saga]
2015/02/25(水) 19:48:38.06 ID:trCOmHiz0


◇ヤイバーズ、宇宙管理局の女(木村夏樹)がカースに連れ去られた少女、爆撃を目撃しました

◇ヤイバー乙が二宮飛鳥とカミカゼを襲った人間が同一人物であると疑っているようです
以下略



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