過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part11
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:47:52.29 ID:c+C6lj+M0
ラウネ「そろそろですね」
加蓮「この辺りから道の端に荷物が積んであるね…」
こずえ「はこ…いっぱいあるよぉー…」
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:48:25.00 ID:c+C6lj+M0
何気なく、美波はクーラーボックスからシャッターに視線を移した。
素人が見てもシャッターの仕組みなどわかるわけもないのだが、ただ無意識に全体を見ようとしただけだった。
美波「!」
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:50:00.32 ID:c+C6lj+M0
仁加「さっきは油断したの、こんどはちゃんと引っ張るの」
全員で改めて周囲を見渡し、今度こそカースがいないと判断すると、仁加が我先にとクーラーボックスに飛びついた。
加奈「…それにしても、出入り口に近いここに一匹しかいないのはやっぱりちょっと違和感を感じるような…?」
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986
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:51:00.66 ID:c+C6lj+M0
こずえ「…おわったのぉー…?じゃあ…こずえ、いくねぇー…」
加奈「……こずえちゃん?」
こずえの言葉を聞いて振り返ってみれば、先ほどまでそこに居たはずのこずえの姿が無い。
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987
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:51:34.25 ID:c+C6lj+M0
加蓮「こずえちゃんの事で不安になるのは分かるけど…とりあえず、校舎に戻る?」
加奈「うん…」
仁加「大丈夫、こずえちゃんもバカじゃないの、テレポートできるならカースからも逃げられるって。ネイティブは駄目なの」
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988
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:52:09.60 ID:c+C6lj+M0
先程の道を通り階段を上って教習棟に戻ってくると、窓の外には夕焼けが見え、殆ど人気の無かった廊下には普通に人々が歩いていた。
美波「…もう、大丈夫なのかな?」
加奈「本当に事態が落ち着いてきたみたい…?」
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:53:02.51 ID:c+C6lj+M0
早苗「まぁ、仲良くなったなら良いんじゃないかしら」
美波「ところで、警察がいるのはどうして…?」
早苗「ああ、もうカースの大量発生理由の怪人を追い払って、カースも大体片付いたみたいだから、私達が校舎内の人たちを誘導してたのよ」
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:53:45.96 ID:c+C6lj+M0
仁加「…えっと、帰るの?」
加蓮「そうだね、もう終わりみたいだし…あ、私は美波さんと一緒に帰るのかな」
美波「うん、まさか同じところで暮らしてるなんて思ってなかったけど……あ、ラウネちゃんは…」
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991
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:54:32.14 ID:c+C6lj+M0
二人と正反対の方へ歩き出すと、仁加が小さな声でボソリとぼやいた。
仁加「…友達と帰ればよかったのに。一緒に帰れるところだったのに」
加蓮「一人にしないって約束したばかりでしょ、忘れちゃった?」
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992
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◆zvY2y1UzWw
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2015/04/03(金) 23:55:09.51 ID:c+C6lj+M0
夕暮れの道を手をつないで歩く。冷たい風が吹いて、落ち葉を舞わせる。
仁加はそんな風景に少し見とれ…はっとなって周囲に誰も居ないのを確認するように辺りを見回した後、ぽつりぽつりと言葉を漏らした。
仁加「…良い子じゃないと、嫌われると思った」
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