1:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:16:35.36 ID:HDd5UF4lO
「カカシ、お前を拘束しなければならない」
穏やかな窓の外とは対照的に、執務室は薄暗い。
反論よりも、ナルト達の前で確かめなければいけないことがあった。
「五代目は、俺が手を下したとお思いなのですね」
目線をあわせないまま、綱手様は言った。
「ああ」
もう、この場でなにを言おうと全てが無駄だ。
背後からはナルト達の視線が突き刺さる。
あんな話を信じたのか、と騒げるだけの反抗心も俺にはなかった。
「カカシさん、行きましょう」
後ろ手に手首を拘束された俺は、扉をこえる前に一度だけ振り返る。
しかし、ナルトもサクラもサスケも五代目も、誰も俺の方を振り向きすらしなかった。
どうすることも出来ず、俺は執務室を後にした。
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