27:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:28:56.69 ID:HDd5UF4lO
「俺達はみんな覚悟を決めていた!
忍者なんていつ死んでもおかしくはない。
だからアイツが助けに来ることなんて、はなっから期待しちゃいなかったんだ」
「アイツってのは、親父のことか」
「そ、そうだ。
アイツは俺達を助け出した。里の掟に逆らってまで。
掟より俺達を選んだなんて聞こえは良いよな。
だが、そんなのはアイツのエゴだ!」
「なんだと?」
「木の葉は当然のように、アイツを非難した。
そのとばっちりを俺達も受けた!
俺達だって、アイツを非難するしか逃れる方法は無かったんだ!
そうだろ!?」
キョガクは興奮して怒鳴り始めた。
その声を聞けば聞くほど、俺の心は冷めていった。
「それで、結局アンタらは親父を裏切ったのか」
「先に余計な事をしたのはアイツの方だ!
助けてくれなんて頼んじゃいねぇのに……!
しかもアイツは、俺達が寝返ったとたん死にやがった!
非難の矛先はどこへ向くと思う!?
俺達だよ!」
今すぐあの首を絞められたら、どんなに気分が良いだろう。
俺は冷えきった目をしているのだろうと思った。
「もう一人の仲間もサクモを追って自殺した!
木の葉には俺だけが取り残され、俺は忍者を辞めざるを得なかった……!
全部お前の親父のせいだ!」
俺は、全てを忘れキョガクに殴りかかった。
後ろの男は、止めようとしなかった。
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