過去ログ - カカシ「復讐か……」
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31:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:36:25.75 ID:HDd5UF4lO
「どういう事だって聞いてんだよ!」


なんて答えたらいいか分からない。

ただ怒りの感情が先走った。


「なぁ、聞こえてんだ」

「俺がやったって言いたいのか!」


やっと言い返せた声は野太く、大人の怒鳴り声が響いた。

ナルト達は凍りつき、ショックを受けている。

はっとして頭を抱えたが、それでは何も解決しない。

なんとか頭を整理して、ナルト達に質問をした。


「……お前ら、何を俺に聞きたかったんだ?」


片膝を立てうつむく俺に、ナルトは立ったまま答えた。


「キョガクのオッサンのこと、恨んでるのか聞こうと思ってた」

「こいつに何か言われたのか」

「自分達は先生の父ちゃんを犠牲にしたって。
だから自分の娘は先生に殺された。
自分も殺されるかもしれないって、言ってた」

「娘……?なんのことだ」


俺が顔をあげると、ナルト達は疲れた目をして、俺を見下ろしていた。


「先生と同じ班だった、のはらリンって女の子だ。
覚えてんだろ」


俺はまた声を出せなくなった。

そんな俺をナルト達は、責めるように見ている。

そんな、と呟いた。


「リンがキョガクの娘……?そんなバカな」


それ以上何も言えなくなった俺に、サスケが追い打ちをかける。


「殺したことは否定しねぇのか」


俺は答えられず、号令をかけた。


「里に……帰ろう……」


やはり誰も何も言わなかったが、サスケとナルトはキョガクの体を抱き起こした。

俺もゆっくり立ち上がり、先を走るナルト達の後を追う。

話しかける気力もなければ勇気もなく、俺は黙ってついていくだけだった。



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