33:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:39:46.91 ID:HDd5UF4lO
今日は疲れてしまった。
座っている気力すらない。
俺は床に横になった。
リンがキョガクの娘だというのは、どういう事だろう。
あの男はキョガクのなんなのだろうか。
どうして俺が恨まれなきゃならない?
色々な思いが頭の中を駆け巡った。
もう疲れたのに、謎がとけるまでは、休めないことを悟った。
うんざりしながら、俺は起きあがる。
「せめて、親父の任務のことさえ分かれば……」
しかし、当時の資料はなくなっていると五代目は言っていた。
本当か嘘かも分からないが、確かめるすべも今の俺にはない。
俺に何か出来るとすれば、あの男の後を追うことだけだ。
人身売買の暴露本を出した、あの男を。
俺は鉄格子を雷切で切り裂き、難なく脱出した。
きっと、五代目も本気で俺を拘束する気は無かったのだろう。
そう思うことにした。
薄暗い廊下を抜け、俺はキョガクの遺体のもとへ向かった。
物陰に身を潜め、タイミングを待つ。
しばらくして、俺は検死結果が書かれた用紙を手に入れた。
『はやがねキョガク本人と確認。
特殊な形状の刃物で切り裂かれた痕跡が残る』と書類には記されている。
俺は傷跡の写真も小説に挟み、ポーチにしまって廊下に戻った。
その瞬間、暗部に囲まれた。
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