過去ログ - カカシ「復讐か……」
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35:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:43:56.09 ID:HDd5UF4lO
里を抜けるのがこんなに簡単な事だとは思わなかった。

拍子抜けしてしまったほどだ。

もしかしたら五代目は俺の味方なのかもしれない。

そんなことを考えながら数分走ると、キョガクの家が見えてきた。

誰もいないことを確認し、中に入る。

いたって普通の玄関に、写真が二枚飾ってあった。


片方の写真には、4才くらいの女の子が写っていた。

この子がリンなのだろうか。

あまり直視は出来ず、隣の写真を見た。

緑色の写真立てには、キョガクの隣で笑う女性と男の子の写真が収まっている。

奥さんと息子といった感じだ。

俺はそれも小説に挟みこんだ。


さらに家の奥へ進み、手がかりを探して家捜しを始めた。

ついでに、タンスの服ももらっていくことにしよう。

俺のベストは、未だキョガクの血にまみれている。


洋服を取り出した時、さらにすみの方に何かがあるのを見つけた。

どうやら薬ビンのようだ。

手にとり、慎重にふたを開けた。


「うっ!」


嫌なにおいが辺りに立ち込める。

俺はすぐにふたを閉めた。

このにおいは嗅ぎ覚えがあった。

昨日、森から漂ってきたにおいと同じで、逃げ出したあの男に盛られた毒と同じであることも思い出した。


あの男の首を後ろから絞めていた時、隙をつかれ腕に針を突き立てられたのだ。

体の自由が奪われ、男は逃げていった。

おそらく、その時の毒と同じものだろう。

俺は小瓶もポーチにいれて、服を着替えてから外に出た。

マスクはコンビニで使い捨てのやつを買うことにしよう。


外はまだ明るく、風は爽やかだ。

散歩でもしたくなる昼下がりに、俺はキョガクの殺害現場へ向かうことにした。


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