過去ログ - 玄「お母さんの」宥「リドルストーリー」
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27: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:59:13.88 ID:aH7Hxcpfo

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 選択    松実露子


 ある日の放課後、当番だった私とミチコは、二人で教室の掃除をしていた。

 一通りの清掃を終え、残る作業はゴミ捨てだけ。

 教室後ろのゴミ箱から、被せてあったゴミ袋を外し、口を結ぶ。

「ゴミ捨ててくるね」

 横で掃除用具を片付けていたミチコに声を掛ける。

「私も行く。もう掃除も終わりだし、鞄持って行ってそのまま帰ろう」

「そうだね」

 教室の戸締りは、担任教師の仕事だった。

 掃除が終わった報告だけ済ませれば、そのまま帰れる。

「あんたの鞄私が持っていくよ」

「ありがとう」

 この日は天気が悪く、教室でお昼を食べた生徒が多かったせいか、ゴミ袋は満杯だった。

 二つの鞄を持ったミチコと共に、焼却炉へ。

「おーわり」

 ゴミを焼却炉に投げ入れ、掃除は終わり。




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