過去ログ - 玄「お母さんの」宥「リドルストーリー」
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31: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/27(水) 00:02:26.08 ID:JKYWmZW+o

 確かに、母親が存命の二人に、亡くした母親のことを相談するのは気まずい。

 気を遣わせるのは申し訳ないし、そういった気遣いは受けるこちらとしても、重ったるくて面映ゆい。

玄「とりあえず、ご飯にしようか」

灼「うん」

 まずは三人でお弁当を広げ、食事を済ませることにした。

 玄が作ってきた、頼みごとのお礼だというおかずをつつきながら、ノートのコピーに目を通す。

玄「食べながら読むと体に悪いよ」

灼「うん……でも、あと一本だけだから。休み時間に『岐路』と『選択』は読んでおいたんだ」

玄「そうなんだ」

宥「ありがとうね、灼ちゃん」

灼「いえ、これ短いですし」

 二人のお母さんが書いた小説だというから、少し身構えて読み始めはしたものの、渡された小説は掌編の類だった。

 すごく短い。

 内容も平坦で、あっという間に読み終えることができた。

 期待していたわけじゃないけれど、特に面白みのあるものではなかった。

 でも、あっさりしてて嫌いじゃない。

 玄の作ったおかずを頬張りつつ、最後の一本、「哀切」に目を落とす。


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