44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/27(水) 01:50:32.14 ID:smL+Ivsno
妹「もう、なんなの!!」
妹が急に大声をあげた。チッと舌打ちをする。
妹「お兄ちゃんさあ!!その気取ったらナレーションやめてくれない?」
なるほど舌打ちは俺に対してのものだったのか。
妹「いきなり長すぎなのよ!!てか私今ひとりなのにどっから見てるワケ?」
妹は怒りを露にした。これも日々の不満によるものであるのは明白だった。
妹「私の質問は無視!?ていうか、お兄ちゃんが私の何を知ってるワケ?」
妹は声を張り上げた。余談だが、そんな妹の兄は妹のことなら何でも知っているような、そんな男だった。そんな兄のことを妹も愛していたのだ。
妹「勝手に事実をねじ曲げるなこのシスコンバカ兄貴!!…………ってか、今ひとつ不満ができたわ……まさかお兄ちゃんが私の性癖まで知ってるなんて!」
愛らしい顔を覆う妹は、自らの兄の悪態をついた。妹はまたツンデレでもあったのだ。威勢のいい侮蔑は愛情の裏返しだということは妹自身が一番よく知っていることだった。
妹「……」
そして妹はもう口を開かなくなってしまい、再び帰路を一歩踏みしめた。明朗に響く鈴虫の声が秋を告げる唯一の……
妹「いやもういいよ!!」
49Res/11.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。