過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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61:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/09/01(月) 02:29:12.97 ID:darmAHig0

開きっぱなしのドアの前に立つ。

中では医師と看護師が懸命に何かの処置を行っている。

機材とチューブの束に囲まれた存在を男の目が捉えた。



「おん……な?」



医師が脈を取る為に手を持ち上げる。
持ち上げられたその腕は重力に負け、力無くダラリと垂れ下がっている。


「女?」


目の前の光景が信じられず立ち尽くす。

医師達は男の存在など気にせず処置を続ける。
看護師が点滴を加え、医師が機材の数値をカルテに書き込んでいる。

さっきまでいた女より頬は痩せ、唇は紫で生気を帯びていない。


「そんな……女、何してんだよ!? 起きろって」


医師を押し退け女に近寄り肩を揺すろうと手を伸ばす。


「君! 止めなさい!」


医師が男を抑え女から引き離す。


「男君、落ち着いて」


女母が追い付き、取り乱す男の手を握る。

女母の言葉で我に返る。

落ち着いた様子を見て医師も男から手を離した。


「先生! 女は?」


医師の両肩を掴み詰め寄る。
医師は少し顔を背けて話し出した。


「容態は一旦安定しました、
 我々も最善の処置を尽くしました……後は患者さんの気力次第です」


そう言うと医師は一礼して病室を離れた。




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