61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:23:45.46 ID:Gqx9SXLWo
「だって、覗き見ってさ、悪いことじゃん。たぶん」
言いながら頭をなでる手を外したくなった。
でも私は目をつむったまま、首を澪に近づけるばかりだ。
「誰かが見ていてくれるって、それだけで安心できるよ」
瞼を透き通して感じる光がまぶしくて、
前髪が垂れるほどうつむく。
「ケータイ、充電終わってる。そっちの寝やすい席に行こっか」
ぽん、と手が私をたたいた。
移動ついでに水コーヒーを捨てようとしたけど、
身体を動かすのがかったるくて、結局トレイに乗せたまま澪が運んでしまった。
そうやって私たちは判決を先延ばしにする。
98Res/65.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。