過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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863: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/12(日) 20:26:56.66 ID:wl+HBWq5o

 完全に運だけの世界では、何をしても仕方がない。

 播磨は大きく息を吸いこんではこの前に立った。

「はあー」

 その瞬間、パシャパシャとまたフラッシュが光る。新井ほどではないが、こちらも

凄い注目だ。

(俺はただ静かに生きたいだけなんだけどなあ)

 そう思いながら箱の中に手を突っ込んだ。

(一番最初だけは避けたいところだが)

 穂乃果やにこと同じことを考えているとはつゆ知らず、播磨は一つのボールを手に

とった。

「これは……」

 ボールに書かれた番号、それは。

「12番……?」

《おーっと! ここで出ました。大トリはまさかの音ノ木坂学院、μ’s!》

「オオオー!!!」

 観客席からどよめきのような声が聞こえる。

(何いい!?)

 後半出演ということはよくあったけれど、一番最後というのは初めてだ。

 しかもA−RISEの直後。

「直接対決と呼ぶにふさわしい順番じゃないですか」

 播磨が戻ってくると、新井は言った。

「敵は俺たちだけじゃないっしょ」

「僕たちは眼中にないってことかな?」

「んなことは言ってねェ。ただ」

「ん?」

「前ばかり見ていると、足もとすくわれるぜ」

 そう言うと播磨はニヤリと笑った。

 彼なりの精一杯の強がりである。




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