過去ログ - ほむら「修学旅行に行くことになった」
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66:1[saga]
2014/09/18(木) 01:27:54.64 ID:3miy8tdZO
「勘違いしないで欲しいけれど、一人きりで部屋にいることも厭わない。私はあの子たちに言われたことはなんとも思っていない。」
それはまごうことなき本心であった。もう誰かに理解されることを求めたりしない。あの程度の嘲笑が心を抉ることなどありえない。人でありながら、人として何もかも失ってしまったほむらが意に介す余地がなく――それが虚しいと言えば虚しいともいえるが、罵倒も雨が降ることもさほど変わらないことである。まどか以外の何者も、この世界を構成する1つの塵芥と同じもの。

「ほむらちゃん……」


深い瞳の色をまどかは悲しげに覗いていた。ほむらが強がりや虚勢を張って嘘をついているのであればまだ声のかけようがある。
でも、そうではないということを理由ではなく直感で感じ取った。自分とは違う、自分なら耐えられない孤独をこの子は知っており、それを受け入れてしまっている。そんな相手にかける言葉が存在するのか。何が出来るのか。


「どうして――本当は……本当は優しいんでしょ? 私が転校してきた時だって、何か大切なことを教えようとしてくれてたんじゃないの? さっきだって、私が負けてがっかりすると思って、私が勝てるようにしてくれたんでしょう? なのにどうして……」


まどか――。


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