過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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[saga]
2014/09/08(月) 22:15:37.59 ID:YtpFI3Ae0
司祭「だから……本来なら幼児にも劣る知力しかないスライムが、あんなに都合よく動いたわけだ」
勇者「その通り」
加えて、勇者奪還作戦に司祭が参加したのも、勇者の念に従った可能性が高い。
司祭「その時に、気が付くべきだった……」
勇者「それはどうだろうな? 気が付いてどうにかなったか?」
司祭「……信じたくなかったんだ……俺は」
勇者の言葉を無視し、司祭は独り言のように言った。
勇者「お前なら勇者になれるんじゃないか? そこまでわかっているなら、お前も試せばいい」
その言葉に、司祭は自嘲的に笑う。
司祭「もうやったさ……一度……試そうとした」
勇者がやったであろう方法と同じ方法で。
まず適当な魔物を一匹用意する。
こちらがダメージを受けないレベルの魔物が望ましい。
後は、密室空間にその魔物と籠り、オルガに感染するだけだ。
一週間、オルガを感じながら、過ごす。
やがて自分は死ぬが、それまで一緒にいたオルガは魔物の体内に戻り、またその魔物からオルガに感染する。 それを繰り返すのだ。
オルガが《仲間》になるまで
だけど……
司祭「あんな地獄に、耐えられるわけないだろ」
あの死ぬときの苦痛は、想像をはるかに絶していた。
あんなもの、並の神経で耐えられるわけがないのだ。
オルガが《仲間》になるまで、一体なんどあの苦痛を味わえというのか
司祭「……お前は……イカれてる」
勇者「だが、その苦痛に耐えるだけの価値はあるぞ」
勇者はどこか楽しげに語り始めた。
勇者「《仲間》になったオルガは、魔物だろうと人間だろうと等しく攻撃してくれるし、宿主の魔力を吸って俺に渡す、なんて複雑な命令も可能だ。そして分裂したオルガには、《仲間》と《レベル》の情報が引き継がれる」
司祭「あっと言う間に、お前の《仲間》が増えていくわけだ」
勇者「そうだ、そしてオルガは今や全世界の人類に感染している」
司祭「……!」
司祭はとっさに自分の心臓に手をかざした。
勇者「無駄だ」
司祭「!!!?」
オルガ(Lv99)「……」
勇者「そんな微弱な魔法攻撃じゃ、限界までレベルを上げたオルガを駆除できねーよ」
司祭「……っ」
勇者「つまり…人類の命運は、俺の手の中ってわけだ」
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