過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:13:04.17 ID:0i+UKr460
魔法使い「極大疾風呪文!」

 巨大な竜巻が、魔王めがけ突き進む。

魔王「ふん」

 魔王の手の一振りで、魔法使いが生み出したものと同じレベルの竜巻が発生する。

 同規模の呪文が激突し、相殺された。

僧侶「全能強化呪文」

 僧侶の魔法が、勇者と戦士のステータスを跳ね上げる。

 そして風の衝突により発生する粉塵を突き抜け、戦士と勇者が魔王に切りかかった。

 戦士の重く早い斬撃と、勇者の素早く正確な斬撃が息の合ったコンビネーションと共に、音速を超える速度で放たれる。

魔王「ふははは」

 その閃撃を、魔王は両手の上腕のみで受けきってみせた。

 刃と腕が激突するたびに、金属音と火花が散る。

 勇者と戦士の剣技を受け、体を後退させながらも、魔王は余裕を張り付けた顔で、二人の攻撃を防いでいた。

勇者(伝説の剣でも切れないのか!?)

戦士(ぬうううっ僧侶ちゃんによって強化された俺たちの剣技を防ぐとは)

 無呼吸運動に二人が限界を感じたその時。

魔法使い・僧侶「どい てっ・くださいっ!」

勇者・戦士「!」
 
 その音が届くと同時、勇者と戦士はその場から飛び退く。

魔法使い「極大熱線呪文!!」

僧侶「極聖十字呪文」

灼熱の極太光線と、眩く光る巨大な十字の衝撃波が、取り残された魔王を襲う。

魔王「!」

 魔法使いと僧侶の究極魔法が、魔王に直撃する。粉塵と共に爆音と衝撃が空間を駆け抜けた。

戦士「やったか!?」

 着地同時、声を発した戦士の顔が、一瞬で曇った。

 魔王のいた地点を起点に巻き起こる風が、粉塵を払いのけ、無傷の魔王が姿を現したのだ。



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