過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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332: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/04(土) 16:32:18.00 ID:PIqQBp0eo
そうしてあんじゅが指をさした先にあったもの。

それは、テレビに映る、子供向けおもちゃのCMだった。


真姫「あれ、っていうのは…」

あんじゅ「あのお姫様セット!あれが欲しいの!」

英玲奈「アクセサリーの一式だけど…、あんじゅ、別におもちゃではなく本物のアクセサリーでもいいんだぞ?」

ツバサ「そうそう。真姫は大金持ちだから、多少高価なものだって全然平気よ?」

真姫「あなたたちねぇ…」

あんじゅ「うぅん!あれがいい!あれじゃなきゃダメ!」


どうやらあんじゅはどうしてもあのおもちゃがいいようだ。

見た目には可愛いけれど、やはり子供向け、よく見るとチープな点も目立つ。

私にはよくわからないけど、あれにはあんじゅの心をつかむ何かがあるらしい。

えっと…、あのおもちゃの名前、は…。



ツバサ「…スカーレット・プリンセス、ね」



数日後、家にそのおもちゃが届いた。

嬉々として喜ぶあんじゅ。包装されたそれを持って嬉しそうに飛び跳ねている。

その姿を見ていると、私たちも自然に笑みがこぼれてくる。


英玲奈「あぁ…、あんじゅは本当にかわいいなぁ…」


アイツはいつもどおりだけど。

ただ意外なことに、あんじゅは自分の部屋に帰って箱を開けるものと思っていたのだけど。

なぜか彼女はこの場でその包装を破り始めた。

年頃のオンナノコって、そういうアイテムは独り占めしたいものと考えていたけど、どうやら彼女は違うタイプみたい。

そう脳内で分析してたら、さらに意外なことを彼女はし始めた。

箱から取り出した、そのアクセサリーの一つを、



あんじゅ「はい!これ、ツバサの!」

ツバサ「…え?」



私に、差し出した。


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