過去ログ - 北条加蓮「嫌いだった言葉」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 22:08:23.08 ID:oVE2GZJBo
 ある日の夜、加蓮は消灯時間を待ちながらテレビを見ていました。

本当はそのつもりもなかったのですが、あまりにもやることがなくなってしまったのです。

ちょうど、歌番組が放送されていたので、それにチャンネルを合わせました。

「あ、この子たち、新曲出てたんだ……」

加蓮は、好きなアイドルが新曲を出していたことを知って、少しだけ嬉しくなり、目に焼き付けるように彼女たちの動きを見続けました。

見終わった時、加蓮はいつも見ていた時とは違う感覚に包まれていました。

心がほんのりと温かくなるような感覚は、加蓮にとって、「負けないで」と、背中を押されているように感じられました。

目をつむり、さっきまで見ていた光景を浮かべます。


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