過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:39:26.69 ID:wKOPEMqDo
 敵から羽黒に向けて2本の魚雷が放たれる。

 当たるはずはないと――沈むはずはないと思っていた。

 彼女は、羽黒なのだから。

 しかし彼女は魚雷を受けてしまった。

 呆然とする私に、彼女は笑う。

「――――」

「羽黒!!」 

 彼女が死に際になんと言ったのか私は聞き取れなかった。

 羽黒は雷撃の水飛沫に溺れ、そして消えた。

 それからどうやって横須賀に帰ったのかは覚えていない。

 ただ、羽黒の最期だけが目に焼き付いている。

 あの無垢な、子供のような笑みが。

 私はまだ死ぬわけにはいかない。

 せめて羽黒に向けて、平和になったといわねばならない。

 私はまだ、横須賀にいる。
 
 私は私の復讐のために、横須賀にいる。


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