過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:42:35.86 ID:wKOPEMqDo
 夕方の執務室には虚しく軍歌が響く。

 かつては羽黒と共に耳を傾けた音色が虚空に溶ける。

 軍艦行進曲。

 威風堂々とした音色が私の心を締め付ける。

 私は自らを傷めつけるように酒を飲む。
 
 せめて、私も苦しんで羽黒に顔向けをしたかった。

 レコードから流れてきたのが「同期の桜」や「戦友」でなくてよかった。

 きっと私は泣いてしまっただろうから。

 不意に執務室の扉が叩かれ、反射的にどうぞと私は言う。


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