過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/09/23(火) 18:34:30.64 ID:fBny//oEo
短いですが今日はこれまで。第3艦隊の5番艦はだれなんでしょうね
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/22(水) 06:03:22.87 ID:gTVwwXlZo
遅れました。投下します
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/22(水) 06:05:58.69 ID:gTVwwXlZo
あれから一月が経った。
すっかりとわれらの部隊は元通りになり、遠征に偵察にと八方を駆けずり回っている。
唯一異なる点とすれば、秘書艦担当が日替わりになったことぐらいだろうか。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/22(水) 06:12:34.87 ID:gTVwwXlZo
「馬鹿げてる」
私は一枚の書類を見つめ、吐き捨てるように言う。
本日の秘書官である隼鷹はそんな私を楽しげに見つめて御猪口の中の酒をゆっくりと口に運んでいる。
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/23(木) 06:06:41.12 ID:kEYGhtoko
「大方近隣から『あの鎮守府は何してるかわかんないからおっかない』って苦情でもあったんだろーさ」
けらけらと笑いながら隼鷹は言う。
「我々の仕事は知られないほうが良い」
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/23(木) 06:13:40.16 ID:kEYGhtoko
「――ってぇことで、この中から開催イベントを4つほど絞っていこうかと」
めったに使用されることがない会議室、隼鷹によって黒板に真っ白いチョークで開催イベントのアイディアが書き出されている。
鎮守府の観光案内から物販まで、その内容は多岐にわたっている。
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/04(火) 02:25:30.64 ID:EMnAalAB0
マダー?
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/05(水) 06:24:33.80 ID:uzw6DcMuo
「じゃあカラオケ大会がいいわ。私たちと提督が歌えば盛り上がるでしょう?」
隼鷹とのやり取りが面白かったのか陸奥がくすくすと笑いながら言う。
「待て、私が歌うのか?」
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/05(水) 06:26:01.47 ID:uzw6DcMuo
「あ、あの……」
遠慮がちに声が上がる。
「羽黒、どうした?」
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/05(水) 06:28:18.92 ID:uzw6DcMuo
「私たちのお仕事紹介なんて、いいと思います。住民の皆さんはきっと、私たちが鎮守府や海で何をしているのか知らないでしょうから」
おどおどとしながら、遠慮がちに羽黒は言う。
「鋭いところに気付いたねー羽黒ちゃん。よし、決定」
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/05(水) 06:58:17.12 ID:6ynSTNQPo
国民の理解を得るのも、軍の大事なお仕事だからね。
旧日本軍も修学旅行や婦人社会見学会を受け入れて、物販や艦艇の観覧・体験乗船なんかをしてたし。
手を抜いちゃダメよ。
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/11/05(水) 09:55:50.51 ID:maC4IkYS0
いまの自衛隊も航空ショーとか音楽会とか祭りとか色々やってるぞ
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 18:49:34.62 ID:wETAC0oIo
そして、幾許かの日が流れる。
普段は民間人の立ち入らない我らが鎮守府には民間人があふれかえっている。
老若男女が混ざり合い、様々な部隊の様々な催しを興味深げに見つめていた。
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 18:51:51.71 ID:wETAC0oIo
「大盛況だな。信じられないが」
「えぇ、本当に」
私の隣に立つ羽黒は感動したように言う。
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 18:55:36.62 ID:wETAC0oIo
私はその奇妙な一団へと大股に足を踏み出す。
羽黒もその軍団に気付いたのか、警戒しながら私の後ろを歩む。
「……君たちは――あぁ、『あいつ』の指揮下の」
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 22:30:04.09 ID:mocUJ7Spo
「……わかってはいるんです。私たちは『踏み出さなくてはいけない』、と」
ぽつりと鳳翔がつぶやく。
心を見透かされたようなそのセリフに、たまらず私の心臓は跳ねた。
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 22:35:43.00 ID:mocUJ7Spo
「私は誤解していた。君たちがすっかりと正気を失ったのだと思っていた」
震える声で私は言う。
いつの間にか羽黒は私の服の裾をつかみ、おびえがちに彼女たちを見つめていた。
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 22:41:12.11 ID:mocUJ7Spo
「し、司令官さん……」
おびえたように羽黒は言う。
私は彼女の髪を優しくなでながら言葉をつむぐ。
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 22:49:51.09 ID:mocUJ7Spo
私に割り当てられた部屋で私は咳払いを落とす。
狭い会議室まるで小さなコンサートホールのようで、小さなステージを覆い隠すように幕渡り、それが私を遮っている。
「御集りの皆様方、本日はご足労いただき誠にありがとうございます」
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/16(日) 10:26:45.31 ID:g4cl57O/0
乙
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/09(火) 21:21:50.55 ID:zDTK1RhVO
ほ
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