過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:28:29.01 ID:wQP1bC+Fo
乱立する草木の茂みを乱暴にかき分け、私は彼女を探す。
不意に視界の端で草木が音を立てた気がした。
私はその音に縋るように――奇跡に縋るように走る。
「きゃあっ!?」
飛び込むように草むらの向こうに飛び出すと、懐かしい声が聞こえた。
「ごめんなさい! ごめんなさい!!」
頭を抱えてうずくまる彼女の姿をようやく見つけた私は、気が抜けて地面にへたり込んでしまった。
ひたすらに謝罪の言葉を述べる彼女は、なんの応答もないことに不安になったのかちらりと私を見つめた。
「あ……司令官さん……!!」
「は、ぐ、ろ」
耳障りなかすれ声で私はその名を噛みしめるようにやっと言葉を紡ぐ。
そして自らの喉を軽く叩き自嘲気味に笑った。
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