過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:22:29.73 ID:wKOPEMqDo
 泣きながら軍歌を歌っていると執務室の扉が控えめに叩かれた。

 私は反射的にどうぞといったはずだ。そして、扉を開いた彼女に驚愕した。

「あ、えっと……ごめんなさい……」

 常に控えめな彼女は目を伏せていた。

 私は驚いたように口を開き、そして目元を乱暴に拭ってから士官帽を目深にかぶり直して言葉を紡ぐ。

「……響のことは残念だった。私の認識の甘さ故だ」

 最後の方は泣き出しそうな声色でやっと言葉を紡ぐ。また私は目元を乱暴に拭う。

 いっそ目をえぐれたら、彼女への――響への贖罪になるだろうかなんて馬鹿なことを考えながら。


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