過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 22:35:43.00 ID:mocUJ7Spo
「私は誤解していた。君たちがすっかりと正気を失ったのだと思っていた」
震える声で私は言う。
いつの間にか羽黒は私の服の裾をつかみ、おびえがちに彼女たちを見つめていた。
人波は流れてゆく。
「私は君たちのようにはなれない。きっと私が愛する人を亡くしたら幻影に憑りつかれてしまうとおもう」
私の言葉に鳳翔たちは薄く笑う。
「私は君たちがうらやましいよ。私は君たちのように強く成れなかったから」
「でしたら、大切にしてください、愛する人を」
穏和に笑みを浮かべて喪服の彼女は――彼女たちは笑う。
「……あぁ。そうだな」
ちらりと羽黒を見遣り、私は大きくうなづいた。
喪服の一団は一礼をし、再び人波を縫う。
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