過去ログ - 絵里「ある日の夜の帰り道」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/09/08(月) 04:20:13.65 ID:Yz3yaBfj0
どのくらい近づいたかしら…


私は前から走ってくる男性に気が付いた。私と同じくらいの若い男。
その男性は道の左側、あの女が立っている側を走っていた。
それがあの女の待ち合わせ相手だったのかしら?男は女に向かって真っすぐ走っていく…
だったらあの女は幽霊なんかじゃなかったことになるわね…


(なんだぁ、ただの思い過ごしか・・・)


だけどすぐ私は違うと思った。

その男性は女におーい、と声をかけるわけでもなく、ただ一直線に走ってくるの。

私の歩く速度より男性の走る速度の方が遥かに早い、彼はみるみる立っている女性に近づいて行った。

けど様子はどうもおかしい…彼の走り方は立っている女性のことが眼中に入っていないかのような走り方なの。

あろうことかその男性は女性の横を走り抜いていった、しかも肩がぶつかりそうな至近距離で…


私はこれで確信した、彼には女性のことが見えていない、外灯の真下に立っているのにもかかわらず…


「間違いない、幽霊だ…!あの女性は私にしか見えていないんだ…!」


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