過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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792: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:00:57.70 ID:TuNbbWJVo
何もない真っ白な空間。何もないなんて不気味なはずなのに、不思議とそうは感じない。

いろは『……?』

突然真っ白な背景が少しずつ色付き始め、その色が物体を構成する。そうして一つの建物が出来て、その波が私を中心として猛スピードで広がっていく。
以下略



793: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:01:40.35 ID:TuNbbWJVo
いろは『……えっ?』

めぐり「一色さん。緊張するだろうけど、悪い人たちじゃないからね」

いろは『めぐり……先輩……?』
以下略



794: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:02:33.21 ID:TuNbbWJVo
時間が、戻っている……?

これが先輩と出会った最初の時だ。それまでも見かけたことはあったが、ちゃんとした接触はこれが初めてだった。

もしも――
以下略



795: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:03:47.46 ID:TuNbbWJVo
もう一度取っ手に触れるが、どうしてもその扉を開くことができない。先輩がいなくなってしまうかもしれないという恐怖が、扉を開こうとする手を拒む。

いろは『……やっぱり、ダメですよ』スッ

扉から手を離すと、支えを失った手はさっきのが嘘のようにダランと落ちる。
以下略



796: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:04:35.75 ID:TuNbbWJVo
突然、後ろから誰かに声をかけられる。

いろは『!』

??『……ったく、てかどこだここは? 動きすぎたせいで変なところに来ちまったな』
以下略



797: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:05:42.94 ID:TuNbbWJVo
??『……と言いたいところだが、生憎俺もここに来たばかりでよくわからん。力にはなれんな』

いろは『なら、さっきの言葉はどういう意味ですか?』

??『あぁ? 迷える子羊を見かけて口にした何の意味もない、忠告にもならない戯言だ。忘れろ』
以下略



798: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:06:32.57 ID:TuNbbWJVo
??『……何を言ってるんだろうな。さてと、俺は行くぜ。さっさとこんなわけのわからない空間からもおさらばしたいものだ』

いろは『あの……』

??『ん?』
以下略



799: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:07:31.45 ID:TuNbbWJVo
ただ、あの人の言いたかったことはわかった。

しない方がいいことだってある。やって後悔しろなんて万事に通用する理屈じゃない。

でも、やらなくては、行動しなければ、何も変わらない。
以下略



800: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:08:17.96 ID:TuNbbWJVo
めぐり「今の人……誰?」

いろは『……めぐり先輩、さっきのは取り消します。やっぱり、奉仕部に頼ることにします』

めぐり「……? 何だかよくわからないけど、じゃあ入ろうよ! 平塚先生がカッコつけたままで、少し可哀想なことになってるし」
以下略



801: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:09:04.10 ID:TuNbbWJVo
いろは「…………」

いろは「……ん」パチッ

いろは「……寝ちゃってたのか」ムクッ
以下略



802: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/22(水) 09:11:52.89 ID:TuNbbWJVo
それは深夜でも耳をすまさなければ聞こえないほどに小さな音。音源は家の外からのようだ。

聞き覚えのある機械の無機質な音のように聞こえるせいで、嫌な予感がして心臓の鼓動が早まる。嘘だ、そんなはずがない。こんな時間なのに、そんなはずが、ない。

しかし予想は当たってしまう。
以下略



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