過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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◆.6GznXWe75C2
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2014/10/28(火) 11:34:46.28 ID:UjbrWcwHo
どうしてここにいるのかと思うよりも先に、行かせてはならないと思った。少しでも遅れたら、もう先輩に会えないと。
頭で考えたわけではない。心で感じたわけでもない。ただ、全身の細胞がそう私に知らせていた。
焦燥感が心拍数を高める。酸欠で脳が鈍る。寒さは、感じない。
以下略
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:35:18.96 ID:UjbrWcwHo
八幡「一色!?」
名前を呼ばれる、それだけで胸の中が幸せで溢れる。
嬉しくて、嬉しすぎて、笑いながら泣いている顔が見られたくなくて、先輩の胸に額を押し付けた。
以下略
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:36:14.62 ID:UjbrWcwHo
八幡「てかお前離れ……」
そこまで言って先輩は言葉を切った。私の現状を察したらしい。
いろは「……先輩」
以下略
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:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:37:24.71 ID:UjbrWcwHo
気づいた時には踏切の音は鳴り止んでいた。その頃には私はもう腕を解いていて、今は先輩に家に送ってもらっている最中だ。
いろは「……何だったんですかね、あれ?」
八幡「遮断機の故障だったらしいぞ。駅員が言ってた」
以下略
815
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:38:01.33 ID:UjbrWcwHo
いろは「……ごめんなさい。今日一日だけで二回も家に送らせてしまって……」
八幡「もう日付は変わってるから実質一回だろ。気にすんな」
いろは「屁理屈ですね……。じゃあ……」
以下略
816
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:38:37.94 ID:UjbrWcwHo
八幡「……まぁ、なんだ」
いろは「?」
八幡「まだ今日が終わるまで丸一日あるしな」
以下略
817
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:39:20.67 ID:UjbrWcwHo
さて、問いかけを始めよう。
まずは問いの作成だ。
俺が出すべき答えの問いは、
以下略
818
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:39:54.68 ID:UjbrWcwHo
それでは本質的な部分に取りかかる。
俺は一色が好きであるかどうか、それはすぐに答えが出る問題ではない。だから逆に考えてみる。あげちゃってもいいさ。
俺は一色のことが嫌いであるか。
以下略
819
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:40:25.36 ID:UjbrWcwHo
次の段階に移る。
嫌いではないのなら、俺の一色に対する感情は、いわゆる無関心であろうか。
それもノーだ。一色のことは気になるし、それは今こう考えていることからも証明できる。どうでもいい人間のためにここまで考えるわけがない。
以下略
820
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/28(火) 11:41:22.85 ID:UjbrWcwHo
何度考えてもそこで思考がストップする。灰色の脳細胞が活動を停止して、また最初からになる。カービィの0%を思い出した。ぼうけんのしょはきえてしまいました。
八幡「くそ、延々ループとか冗談じゃねぇぞ……」
壁にかけられたアナログ時計の短針は五を指していた。……なんで見えるんだ? ……あ、もう朝になってたんすか。どうりで灯りも点けてないのに見えるわけだわ。
以下略
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