10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2014/09/11(木) 04:59:55.18 ID:xJ/EUPVr0
杏ちゃんにきらりちゃん、こんにちは。また杏ちゃんお仕事サボろうとしてるの?
「卯月ちゃんおっすー☆ もー杏ちゃんてば、ぴーちゃん困っちゃうにぃ」
この人数をプロデュースしながら体調を崩したこともないお休みしたこともないプロデューサーさんが困ることのほうが見てみたい気もする。イベントに出てはアイドルたちの新しい衣装を勝ち取ってきたり定期的に新アイドルを見つけてきたり。
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2014/09/11(木) 05:00:50.39 ID:xJ/EUPVr0
事務所の向かいにあるハンバーガー屋さんに来た。夕方からトレーニングだし食べておかないともたないから。
「だーーーかーーーらーーー、なんでお前は食べられないのに注文するんだ」
「食べたかったんだもん」
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2014/09/11(木) 05:01:34.30 ID:xJ/EUPVr0
「ちょうど良かった、ほら加蓮が残したポテトあるんだけど食べないか? こいつ食えないくせにでかいサイズ頼みやがってさ」
「食べれるかなーって思ったの!」
北条加蓮ちゃんと神谷奈緒ちゃん。彼女たちは凛ちゃんとトライアドプリムスというユニットを組んでいる。歌唱力とビジュアルで男性だけじゃなく女性にも大人気だ。
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2014/09/11(木) 05:08:30.23 ID:xJ/EUPVr0
黒の支配者よ、生命の源を授けよう。
「太陽姫! 流石は賢者よお見通しと言う訳か。ふっ、この場は礼を言おう……。あ、ありがとう卯月さんっ」
「蘭子ちゃんトレーニングお疲れ様。スポーツドリンクだけどね、あげるよ」
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2014/09/11(木) 05:12:46.88 ID:xJ/EUPVr0
渋谷凛。ーーー歩みを止めない覚悟。
本田未央。ーーーどこまでも自分自身でいる覚悟。
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2014/09/11(木) 05:17:19.63 ID:xJ/EUPVr0
たとえばアイドルデビューしてから1年ちょっと、ほとんど報われないような生活をしてたのにプロデューサーさんはずっと応援しててくれた。このアイドル戦国時代、きっと1年でやめてしまった、やめさせられてしまった子たちも間違いなくいたはずでそんな中、なかなか芽が出なくても懸命にプロデュースをしてくれたプロデューサーさんが好きだとか。
小さい頃から憧れていたアイドルという職業。その一歩目としてかけたこの事務所への電話はよく覚えている。
「卯月さんはどんなアイドルになりたい?」
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2014/09/11(木) 05:20:38.74 ID:xJ/EUPVr0
私の夢はアイドルになること。なら今は?その先は?
「……き? 卯月ー? おーい?」
あれ、プロデューサーさん……?
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2014/09/11(木) 05:21:29.50 ID:xJ/EUPVr0
帰りの車の中、珍しく静かな空間。
「あー」
はい? どうかしましたか。
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2014/09/11(木) 05:39:47.20 ID:xJ/EUPVr0
私、夢叶っちゃいました。それでどうしようって。わからなくなって。アイドルもお仕事も楽しいんです、毎日毎日素敵なことがあって。
なのに。
なのに。
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2014/09/11(木) 05:40:37.95 ID:xJ/EUPVr0
「俺はさ」
はい……?
「今だから言うけど。俺は、間違いなく、卯月のことが好きだ」
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