過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」初美「その4なのですよー」【永水】
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887: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2015/01/23(金) 01:02:43.41 ID:0atWxBSHo

京子「…っ!」グラッ

そう思って能力と共に牌を切った瞬間、京子の身体が再び揺れた。
無論、それはようやく手が届きそうな勝機に気持ちが緩んだからではない。
既に京子の体力はなくなり、気力だけで意識と身体を維持するのが困難になっている。
…もしかしたら次の能力の発動は耐え切れないかもしれない。
そんな弱気が京子の心の中でゆっくりと顔を覗かせる。

京子「(…いや、弱気に…なるんじゃない)」ハァハァ

京子「(折角…ここまで来たんだ…)」

京子「(俺の事を倒してくれるって言った…ライバルも…いるん…だから…)」

京子「(俺が倒れて…それで終わりだ…なんて認め…ない…)」

京子「(…次の…発動も…保たせて…みせる…)」

京子「(いや…この対局が…終わる…まで…必ず…保たせて…)」スッ

京子「(…和了れない……か)」

京子「(仕方ない…ツモ切り…して…)」

京子「(それから…能力発ど……)」フッ

京子「(…あ…れ…?)」

それは本当にほんの僅かな弱気だった。
京子の心は未だ敗北を認めておらず、勝利に向かって邁進する気概で溢れている。
しかし、既に京子は慣れない能力の連続使用によって、既にその身に疲労を貯めこんでいる状態なのだ。
京子からすれば一瞬、脳裏を過った程度のそれが京子の強靭な精神力に穴を開け、抑えこんでいた疲労を溢れさせる。
まるでほんの僅かな穴からダムが決壊するような感覚と共に京子の視界が黒く染まっていった。



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