14: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:23:32.07 ID:L+7u/Q1o0
青葉は咄嗟に頭に手をやって、絶望の表情を見せた。
ミサトは死んだ振りを決め込んだ。
マヤは「パターン青葉、ハゲです」と震える声で言って再び吹き出した。
リツコは慌てて青葉にカツラを返そうとしたが、青葉はそれを涙目で拒否した。
「それは……僕のじゃありません……!」
どうしようもなかった。
リツコは仕方なく、このカツラは自分の物だと皆の前で主張した。
青葉の物ではなく、自分の物だと。
それが今の彼女に出来る精一杯の優しさだった。
その数分後、警察からネルフに電話がかかってきた。
おたくの冬月とかいう副司令が身元保証人を要求しているので迎えに来てくれませんかと。
リツコは即答した。
「そんな人は知りません」と。
彼女の優しさには限度というものがあり、それは既にリミット一杯まで来ていて、青葉の時に完全に使い果たしていた。
冬月としては、間が悪かったとしか言いようがない。
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