74: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/26(金) 23:23:29.63 ID:fTpXk5n+O
航空戦の結果、味方艦隊まで到達した敵艦載機は一機たりとも存在しなかった。
いかに「鬼」といえど四対一では無理もない。
敵方に随伴する防空艦が一隻でもいれば、また状況は違っただろう。
一つ気になる点があるとすれば、味方航空隊の損耗率の異様な高さである。
数の上で四対一だったとは思えないほど、南雲機動部隊の艦載機は消耗させられていた。
飛龍所属の友永隊、蒼龍所属の江草隊はさすがの生還率であったが、他が酷い。
敵航空隊の練度は、少なくとも友永・江草両隊に匹敵するということだ。
自らが撃墜される寸前になってもなお敵を道連れにするその執念などは、見ていて寒気がするほどだった。
「友永隊、天山、目標到達!」
「江草隊、彗星、同じく!」
爆炎、半拍置いて爆音。
水飛沫が上がって敵空母を覆い隠す。
霧状になった海水が、一時艦隊の視界を遮った。
「これで終わってたら楽なんだけどね」
「飛龍、それフラグよ、フラグ」
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