過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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138: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/12/27(土) 01:44:46.78 ID:6rJa/3MJ0
風越のコーチを辞めた彼女の今の仕事は、エージェントと呼ばれる「何でも屋」であるらしい。

学生の頃の在仏経験を活かして、主に日本の出版社向けに様々な取材の約束を取り付けるのが主な業務だ。

貴子「それが、懇意にしている出版社経由でシンガポールからの仕事が入ってな」

咲「シンガポール?」

貴子「一応向こうも多少はフランス語の知識があるらしいが、出来れば英語でコミュニケーションをとりたいと言われてしまって…」

ところが肝心の貴子は英語が不得手。

そこで、彼女は友人である日系フランス人のカレンを頼ることにした。

彼女の店には海外から来た英語話者が何人かいたからだ。

貴子「それで英語のできる従業員を借りようかと思っていたんだが、皆スケジュールが中々会わないらしくてな」

貴子「で、途方に暮れていた所に丁度良く宮永がやってきた、というわけだ」

咲「でも私は旅行客ですよ?その、お仕事だったらマズイんじゃ…」

貴子「一緒にいて、たまに会話を手伝ってくれるだけでいいんだ。それくらいならバイトにもならないだろう」

貴子「巡るのは観光地だし、リサーチをかねて会食もするから食費も浮くぞ」

貴子「あまり沢山は渡せないが、もちろん心づけも用意するし…」

貴子の勢いに戸惑いながら、咲は和を見やった。

和は何故か眉間に皺を刻んだ難しい顔をしている。


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