過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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177: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:22:25.18 ID:QS4zXBMr0
咲「これからどうしよう……?」
和のアパルトマンを出たあと、咲は通りで途方に暮れていた。
昨夜アレだけ咲に無体を働いておいて、翌朝は非情にも咲を追い出した和を恨む気にはなれない。
178: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:25:56.97 ID:QS4zXBMr0
咲(教えてもらったスーパーでデリや飲み物を買って…この間の写真集でも眺めよう。うん、それがいい)
そうして気分が落ち着いたら、もう一度考えればいい。
昨日、いや六年前からの自分と和の関係を。
179: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:31:11.39 ID:QS4zXBMr0
憧は少し何かを考えているようだった。
しばらくして、「宮永さんさえ良かったら」と切り出してくる。
憧「私も今日は夜まで予定がないの。よかったらランチに付き合ってくれない?」
180:名無しNIPPER[sage]
2015/03/12(木) 21:44:50.76 ID:hQXnzzofo
くせえぞ百合豚
誰かファブリーズ撒いとけ
181: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:46:44.46 ID:QS4zXBMr0
窓の外を眺めていると、どんどん景色が変わっていくのがわかる。
古い石造りの建物が徐々に近代的なコンクリートものに変わっていくのだ。
咲「うわぁ……」
182: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:50:26.37 ID:QS4zXBMr0
咲「これは……」
憧「シードルだよ。リンゴから作った発泡酒で、ガレットには欠かせないのよ」
にっこり笑いながら、憧はお茶碗のような器に蜂蜜色の液体を注いだ。
183: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:55:00.27 ID:QS4zXBMr0
憧「ん。その頃ちょっと忘れたいことがあったからね……」
咲「え……?」
憧「まぁ、それはいいとして。その時たまたまカレンが来日しててね。都内の百貨店でお菓子作りの実演をしてたのよ」
184: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 22:02:22.33 ID:QS4zXBMr0
憧「ところで、宮永さんはお菓子を作ったことがある?」
咲「え、うん。たまに作るくらいだけど」
憧「そう。製菓で何が一番大変だと思う?」
185: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 22:06:13.39 ID:QS4zXBMr0
和『どうしてこれ位のことが出来ないんですか?』
和『結果も出せないくせに、私に指図しないでください』
186: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 22:10:04.38 ID:QS4zXBMr0
憧「まあ、そんな和もまだ卒業試験に合格してないんだけどね」
咲「試験……?」
憧「そう。カレンの目の前でガトーを作るっていうもので、和に示されたテーマは『特別』だったわ」
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