過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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215:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 21:13:37.76 ID:Z4N39f+IO
待ってた
216:名無しNIPPER[sage]
2015/05/29(金) 23:57:27.40 ID:rbrweI4L0
続き楽しみにしてる
217:名無しNIPPER[sage]
2015/06/10(水) 23:08:16.72 ID:J1OV6yQCO
乙
218:名無しNIPPER[sage]
2015/06/19(金) 22:51:55.50 ID:ADecesRA0
乙です
219: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 01:32:32.92 ID:sUQMHQVa0
その日の午前中は、観光には行かずにホテルで過ごした。
近所のスーパーでデリを買い込み、先日手に入れた写真集を眺める――いつか立てた予定の通りだ。
意外と疲労が残っていたこともあって、我ながらよい判断だと咲は思う。
220: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 01:40:10.91 ID:sUQMHQVa0
乾杯は、辛口のシャンパンから始まった。
前菜はパリ名物のエスカルゴに店の名物である野菜のココットである。
素材の持ち味を活かした料理は、相変わらず咲たち東洋人の舌に馴染んだ。
221: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 01:46:19.86 ID:sUQMHQVa0
まだ筆を取るに至ってはいないが、「旅の記憶を忘れないうちに」という欲は沸いている。
けれども前の仕事に戻れるかというと――途端に何も考えられなくなった。
急に始まった咲の沈黙をどう捉えたのだろうか。
222: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 01:55:03.78 ID:sUQMHQVa0
感謝の言葉を呟くと同時に、心の中に靄がかかったような気になる。
咲(仕事に誇り、か……)
リーダー「咲?どうしたんだ、顔色が悪いけれど」
223: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 02:03:18.43 ID:sUQMHQVa0
咲(せめて通り名だけ分かればいいんだけど……)
看板を見落とさぬようにゆっくりと歩いていれば、ようやく一つに出会えた。
心もとない外灯の下で地図と照らし合わせると、バスティーユとの境目にいるらしい。
224: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 02:08:28.06 ID:sUQMHQVa0
「咲…そうだわ、やっぱり咲じゃない!」
相手は、はしゃいだ様子で英語をまくしたてる。
その声に咲はかすかに聞き覚えがあった。
225: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 02:24:40.81 ID:sUQMHQVa0
エマ「咲……」
咲「や、やめ……っ」
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