過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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74: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:14:34.69 ID:rbJeXhC60
咲「あ……」
あたりを見回す咲の目に飛び込んできたのは、一つのショーウィンドウであった。
白をベースに少し濃い目のピンクと紫をあしらった個性的な配色でまとめてある。
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/10/30(木) 22:17:37.85 ID:rbJeXhC60
引っ張り込まれた店内は、ショーウィンドウと同じようにセンスよくまとめられていた。
どちらかというと派手な配色なのに、不思議と下世話な印象はない。
むしろ居心地よく思えてくるくらいだった。
76: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:19:37.59 ID:rbJeXhC60
憧「和はまだこっちで少し仕事があるの。退屈だろうけど待っていてくれる?」
――これでも食べながら。
そう言って差し出されたのは、小さなエクレアだった。
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/30(木) 22:20:25.89 ID:qVOGMraf0
エタったかと思ったで
78: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:21:48.64 ID:rbJeXhC60
訪れている人は若い女性が中心だが、中には男性もいる。
持ち帰る人とその場で食べる人の割合は四対一くらいだった。
咲「ごちそう様でした」
79: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:24:10.61 ID:rbJeXhC60
咲「部長お手製のケーキ食べた後、ばったりと倒れちゃったんだよね。和ちゃん」
咲「あの時はみんな大騒ぎして大変だったよ」
くすくすと笑いながら言う咲に、和が真っ赤になって叫ぶ。
80: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:27:07.15 ID:rbJeXhC60
憧「この店から10分ほど歩いたところにあるプチホテルのマダムなの」
憧「この辺に住む日本人の顔役みたいな人でね、私たちも随分世話になったわ」
和「咲さんが最初に選んだところよりも、絶対にマシですから」
81: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:31:06.24 ID:rbJeXhC60
憧「私も今日はもう終わりだし、車で送っていってあげるよ」
和「憧の車、狭いので苦手です」
憧「ワガママ言わないの」
82: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:36:14.00 ID:rbJeXhC60
憧の車は小さくて丸っこい形をしていた。
パリの細い路地を巡るにはこういう小型車が便利らしい。
和「はあ…、だから嫌だったんです」
83: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:40:55.50 ID:rbJeXhC60
?「あら、いらっしゃい」
「Bonsoir」と和が声をかけるまでもなく、フロントのスタッフはすぐに咲たちに気づいたようだった。
少しふくよかな中年の女性である。恐らく彼女が「ミヤコさん」だろう。
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