過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」
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8: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:08:45.03 ID:+2GrLTUD0

僧侶「なにか?」

傭兵「なんでもねぇよ」

以下略



9: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:09:21.61 ID:+2GrLTUD0

 ここで駄々をこねるのは得策ではありません。いえ、決して不満があるとかそういうのではなく、わたしも「大人の女性」に一歩ずつ近づいているわけですから、レディとしての嗜みを身に着ける頃合だと思っているだけで。
 いや、本当に。
 ほんとほんと。

以下略



10: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:10:48.09 ID:+2GrLTUD0

 駐屯地は俯瞰すれば8の字になっていて、わたしの部屋はちょうどその交点あたりに位置しています。反共産、もしくは親王国派からの避難はいまだに根強く、中には強硬手段に出る者も。それを想定してのこの位置取りでした。
 心が痛むのは、それでも我慢せねばありません。罪を償うのはわたしの仕事です。プランクィのみなさん、そして思想や目標には全く罪業はないのですから、挫けるわけにもいかないのです。

将校「もし何かご入用でしたら、いつでもご用命ください。酒保にあるものでしたら、いくらでもご用意いたします」
以下略



11: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:11:16.00 ID:+2GrLTUD0

 パイプベッドに寝そべります。清潔なシーツに少し固めのマットレス。これくらいが庶民的でちょうどいいのかもしれません。

僧侶「日々の中にこそ楽しみがありや?」

以下略



12: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:12:09.70 ID:+2GrLTUD0

僧侶「ふふ」

 我がことのように嬉しい。

以下略



13: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:13:21.91 ID:+2GrLTUD0

 傭兵さんならば――わたしたち人類ならば、きっと団結して力を合わせ、なんとかできる。そう信じています。信じてはいますが……。

僧侶「それでもやっぱり、空恐ろしくもなりますね」

以下略



14: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:14:26.38 ID:+2GrLTUD0

僧侶「一服ですか」

傭兵「……まぁな」

以下略



15: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:15:07.05 ID:+2GrLTUD0

 飄々とした調子で答えました。傭兵さんはあからさまにいやそうな顔をしています。
 そんなはっきりとした顔をされると、いくらわたしでも傷つきます。それが顔に出たのか、傭兵さんはばつが悪そうな顔をしましたが、ぐっと堪えて一言、

傭兵「……これは俺の珈琲だ。飲みたきゃ自分で入れろや」
以下略



16: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:16:43.08 ID:+2GrLTUD0

 舌の付け根に思い切り直撃。衝撃でコップを取り落として、中身が左手にかかります。

僧侶「あちゃ! うぇ、あ、っつ、ぅ、ううう……!」

以下略



17: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:17:30.81 ID:+2GrLTUD0

* * *

 寝られませんでした。

以下略



18: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:18:21.90 ID:+2GrLTUD0

 いえいえ違いますともそんなことはないのです。だってわたし、あの人のこと好きじゃないですし。本当ですよ? 本当ですって。いや、嘘ついてないです。ほんとほんと。

 だって考えてみてくださいよ。あんなお金にがめつくて、お金のためなら何だってするような人、普通に考えて恋愛の対象になりますかって話ですよ。
 ならないでしょ?
以下略



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