過去ログ - 【ごちうさ】ココア「インターディメンド」
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14: ◆JwZf59h8b2[saga]
2014/09/21(日) 18:50:55.73 ID:wd+iXwbq0
???「ティッピーじゃないよ」

ココア「そ、そうなのっ?」

???「私はチッピー。チノちゃんの心の護。初めましてだね、ココアちゃん」

 チッピー。そう名乗る毛玉はぺこりと頭を下げる。が、毛のせいで丸い形が少し凹んだくらいにしか見えない。

ココア「……確かに、声も違うし――って、なんで喋ってるの!?」

 一瞬納得しかける。しかしココアは気づいた。
 声が違うもなにも、ティッピー自体が声を出しているわけではない。腹話術をする人物次第で、ティッピーの設定は変わるのだ。
 つまり、誰かがティッピーの声を出しているに違いない。

ココア「誰かいるんだね!」

 きょろきょろ。辺りには青。そして自分。チッピーと名乗るティッピー。

ココア「……まさか私の幻聴」

チッピー「もう少し自分を信じてもいいんじゃないかな」

ココア「でも、うさぎが喋るのって……」

 信じられない思いでココアはチッピーに触れる。

ココア「モフモフ……ティッピーとはまた違う」

 柔らかい感触。幸せな手触りに、一瞬で細かいことはどうでもよくなった。

チッピー「あのー、ココアちゃん。説明いいかな?」

ココア「もふ――説明?」

チッピー「うん。これからはじまることについて。ちょっと長くなるけど――」

 ぴたりと、そこで台詞を途切れさせるチッピー。

ココア「長くなるけど?」

チッピー「長くなると思ったけど、いいや。体験した方が早いよね」

ココア「え゛?」

 不穏な響きの言葉にココアは硬直する。次の瞬間、彼女の視点は暗転した。


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