過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第二幕
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416: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2015/10/05(月) 01:54:59.99 ID:f3Lfubnuo

少し歯切れが悪かった。

首筋を爪で掻きながら、はにかんでいるようにも聞こえる。

ミュウツーは次に、ヨノワールを見上げた。

ジュプトルが嘘をつく理由はないが、確認を取りたかった。


ヨノワール「はい」


ミュウツーの問いかけに、ヨノワールは淀みも躊躇もなく答えた。

その動きに、疑わしいところはないように思う。


ミュウツー『……そうか』


どうやら、彼らなりに話はついている、ということらしい。

滞っていた課題がひとつ解決した……のだろうか。

自分には直接関係ない話でしかない。

それはわかっていても、ミュウツーはなんだか少しほっとしていた。


ミュウツー『なら、いい』


それだけ言うと、ミュウツーはふたたび友人たちに背を向けた。

ヨノワールも、今度はこっそりではなく、堂々と追従してくる。


ずいぶんと大所帯になったものだ。


ダゲキ「そうかー、よかったね」

ヨノワール「は、はい」


うしろでは、呑気な声が飛び交っている。


ミュウツー(……では、あの遠くからの視線は、いったい誰なんだ)


もうひとつの視線は、今も遠いところから向けられている。

あちらに関しては、正体も意図もよくわからないままだ。

どんな形であれ接触してこないのも謎だった。


視線には、敵意や害意こそないようだ。

だが好意や親しみのたぐいもまた、微塵も感じられない。




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