過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
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103
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◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:50:04.46 ID:8uac0BgmO
にこの居ない屋上で、真姫はいま何を思っているだろう。
今日、最後に見た真姫の表情がフラッシュバックする。
にこを送って帰ると、そう告げた時の真姫の表情。不安でぐちゃぐちゃにかき乱された、むき出しの感情。
以下略
104
:
◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:52:32.51 ID:8uac0BgmO
にこが自宅に入っていくのを見送って、私は独り来た道を引き返す。
先程と全く同じ道のりを辿って。だけど隣ににこが居ないだけで、広くなったように思える道幅。
寂しい。そう口にするのは憚られた。そんな事を言い出してしまえば、本当はもっとにこと共に同じ時間を過ごしていたかったのだから。
以下略
105
:
◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:54:05.23 ID:8uac0BgmO
「……エリー」
一瞬だけ私を見つめた瞳は、だけど遠くを見ているように焦点が合わない。
病人のように白い肌。変化の乏しい表情。
以下略
106
:
◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:55:27.14 ID:8uac0BgmO
血液が燃えたぎるほどの私の怒りを。
「……無駄よ」
しかし、彼女が短く言い放った言葉が凍り付かせていく。
以下略
107
:
◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:58:00.16 ID:8uac0BgmO
小気味よいチャイムの音も、今は耳障りに響くだけだった。
「……いったい誰よ」
けれど、さすがに無視する訳にはいかない。まるで痺れたように重い足を引きずって、私はドアスコープを覗き来客の姿を確認する。
以下略
108
:
◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:59:33.30 ID:8uac0BgmO
「……真姫ちゃん、お料理苦手じゃない」
いいわよ、無理しなくて──。そう言葉にする前に。
「私の隣でにこちゃんが作り方を教えてくれれば、平気よ」
以下略
109
:
◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 14:01:48.75 ID:8uac0BgmO
鼻腔をくすぐるのは、優しく包み込むような卵の薫り。
スプーンでひと掬い、口に運べば。それはより一層風味を増していく。
以下略
110
:
◆gDTYF1szXU
[sage]
2014/11/24(月) 14:06:48.60 ID:8uac0BgmO
今回はここまで。読んでくれる人が居るというだけでモチベーションがあがります。ありがとうございます。
あと次の投下ですが、今回が遅れた分、少し早めにしようと考えています。がんばります。
111
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2014/11/24(月) 14:08:14.66 ID:PU1fNL86o
乙
頑張れ
112
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2014/11/24(月) 15:08:46.34 ID:vSa2K+VNO
乙です!丁寧に作られてるから読んでいて楽しい!更新待ってます
113
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2014/11/24(月) 23:02:32.80 ID:FZHJspbCo
乙乙
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