過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
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106: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/24(月) 13:55:27.14 ID:8uac0BgmO
血液が燃えたぎるほどの私の怒りを。

「……無駄よ」

しかし、彼女が短く言い放った言葉が凍り付かせていく。

それは初めから決められていたセリフのように自然と。それなのに抑揚のない無慈悲さを帯びていて。

降伏宣言に近いその言葉は、私よりも真姫の心の深くへと食い込んでいくようだった。

けれど此方を振り返った真姫は、泣いてなどいなかった。

「真姫………あなた」

彼女はもう、私に見向きもしなかった。なんて意地っ張りな子だろう。

あの子はきっと、何も変わらない。これまでも、これからも。

ただ、にこが望む形でにこを愛する。それだけのつもりで。

私とは違う。気付いていても、気付かない振りを続けていく。

にこも、真姫も。お互いバカみたいに意地っ張りで、きっと自分から折れることはないのだ。

(……付き合い切れないわ)

けれど私はもう、気付いてしまったから。だから自分のやり方で、にこを大切にしていくしかない。

真姫にも、μ‘Sの他の仲間達にも出来ないやり方で。矢澤にこを、守らなくてはいけない。


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