過去ログ - 中川かのん「あっ……雨、だね……」
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2014/09/27(土) 00:47:52.03 ID:NJSLtuUs0
中川かのんは昇降口に立っていた。
いつもの舞校なら大勢の生徒に囲まれるが、今は一人だ。
その時、出入り口の大きなガラス戸に女神が映る。
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2014/09/27(土) 00:54:26.39 ID:NJSLtuUs0
驚くかのんは勢いよく背後の人物へ振り返る。
桂馬は何を言うこともなく、ただかのんを見つめるだけだ。
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2014/09/27(土) 01:00:18.68 ID:NJSLtuUs0
桂馬は考えていた、ハクアとディアナに舞校祭で女神捜しをすると宣言したことを。
桂馬(……かのんだけは、舞校祭で会えるか分からない……)
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2014/09/27(土) 01:07:06.22 ID:NJSLtuUs0
その時……。
かのんに想いの雨が降った。
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2014/09/27(土) 01:17:02.77 ID:NJSLtuUs0
おもむろに桂馬は靴に履き替え始めた。
その行動は、今から必要なことだからだ。
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2014/09/27(土) 01:25:15.45 ID:NJSLtuUs0
図書館、シアター、体育館の室内プール……。
当然テスト期間中で閉まっており、中には入れない。
外観だけを見て、かのんが驚きの声をあげ、桂馬が簡単にいなす。
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2014/09/27(土) 01:31:51.82 ID:NJSLtuUs0
沈黙。
先程まで学校の案内という共通の話題で会話は途切れることはなかった。
しかし、かのんは黙ってしまった。
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2014/09/27(土) 01:42:20.51 ID:NJSLtuUs0
時が止まったような長い沈黙。
その沈黙を破ったのは、かのんの携帯電話の着信音だった。
慌てて電話を取り出すかのん。
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2014/09/27(土) 01:46:59.11 ID:NJSLtuUs0
桂馬は何も答えずゲームを続けている。
聞こえているのか少し不安になるかのんだが、そのまま言葉を続けた。
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2014/09/27(土) 01:53:26.14 ID:NJSLtuUs0
桂馬「この雨の中、どこに行くつもりだ?」
かのん「え、あっ……」
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2014/09/27(土) 01:58:34.19 ID:NJSLtuUs0
一歩、また一歩と、南校舎の階段を上がっていく二人。
行き先を告げられぬまま、桂馬はかのんの後ろについていく。
かのんはゲームを続ける桂馬を心配して度々後ろを見るが、その心配は必要ないようだ。
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